トマトの生まれたところとその歴史


1.アンデスで生まれたトマト
 トマトの生まれ故郷・原産地は、南米アンデス山脈の西斜面沿いの高原地帯(ペルーなど)
に野生種が多く自生することからこの地帯が原産地と考えられています。
このアンデス山脈の西斜面に拡がる高原地帯は、砂漠ににた乾燥地帯です。

2.ヨーロッパへ伝わる

南アメリカには古くから存在したトマトですが、実際に、トマトを初めて栽培したのは、
かってメキシコ人だと言われています。
 さて、このトマトが、どの様に発祥の地・ペルーから、ヨーロッパへ伝わったのでしょう。
トマトが、食物として最初に脚光を浴びたのは18世紀のイタリアです。その点では野菜として
のトマトの発祥の地はイタリアだともいえます。初めて、赤い色をした、今のトマトに近い
ものが育成されました。
そして、17世紀末には、フランス、オランダ、ドイツなどで食用種が改良されました。
それと同時にケチャップなどにも加工されたり、トマトを料理の味付けに使うなど、
調味料として愛用していました。 

3.そして日本へ

 日本には、オランダ人によつて、18世紀のはじめに伝えられたと言われています。
日本に初めて伝えられたトマトは、今のミニトマトに似ている「ほうずきより大きい」
程度の小さな種類でした。
あざやかな色あいから、おいしい果実と言うより、むしろ毒のある危険な果実だと
思ったようで、食べものとしてより、観賞用(かんしょうよう)に用いられたようです。
 食べものとして栽培され始めたのは明治に入ってからです。
明治時代に入って食べものと認められたものの、強いトマト臭が嫌われ、外国人用として
ごく一部に作られ、なかなか一般にひろがりませんでした。
広く一般の人が食べるようになったのは、昭和に入ってからのことでした。
大正から昭和にかけて、洋食屋などで使われたケチャップなどでトマトの味を知り、
それがもとで生食するようになりました。
 食べもの用トマトは、昭和に入ってから西洋野菜の一つとして徐々に増え始めました。
トマトが野菜として多くの人が食べるようになったのは、第二次大戦後です。
消費は確実に伸び、多くの品種が登場し、全国各地に産地が出来ました。
 いろいろな品種が全国各地で作られましたが、最近では、頭の尖ったファースト系
トマトと丸玉系の桃太郎が中心になっています。
また、ここ数年は、小粒のミニトマトが大きく消費を伸ばしています。
以前と比べるとミニトマトの消費量は10倍以上にも増えています。
ミニトマトは、包丁を使わずに食べられる簡単さも伸びている一つだと考えられます。