ロックウール栽培に取り組む高野さんを訪ねて


田富町に在住の高野雅治さんは「ビニールハウス栽培」から「ロックウール栽培」へと
栽培の方法を変えトマト作りに取り組んでいます。
「ロックウール栽培」とはどんな栽培方法なのでしょうか。
ここでは、今注目のその「ロックウール栽培」について詳しく紹介しています。


高野さんの家では鉄骨アクリルハウスを建てた約750坪の広さの中でトマトが作られています。
現在新たに新しい鉄骨アクリルハウスを建設中で、さらに栽培面積が増えていく予定です。


ロックウール栽培のしくみ ロックウール栽培とは下の図のようなしくみを持つもので、ロックウール栽培の先進国であるオランダより 施設と技術が積極的に導入され、今新たな成果をあげて各方面から熱い注目を浴びている栽培方法です。 給水タンク(左)と肥料タンク(右) ヤシ殻ベットの上にのせたロックウール 高野さんは以前はベッドもロックウールを使っていましたが、より環境に良いものをと考え、 今はベッド部分は「ヤシ殻ベッド」に変えています。 「ヤシ殻ベット」とは、やしの実の繊維の部分を細かくしたものを固めて作ったものです。 これによって、古くなって処分する場合も土に簡単に帰すことができるなど、環境にとても 良い製品だと言うことです。
この機械のセットによって、決めた時間に養液を供給することができ、養液の濃度も自動調整されています。


養液制御装置


右側の機械は24時間タイマーセットできる装置
で毎日一定時刻になると、自動的に決められた
一定量の養液をトマトの苗に与えるようになっています。
やや小さい左側の機械は、日射比例制御装置
で、毎日の日射量に応じてトマトが蒸散したり、吸収した
りする量を自動的に判断し、右側の機械で与えた量だけでは足りない場合に不足した養液を流すようにしています。
二つの機械がお互いに上手に作動し、どんな天候の時でもトマトにとって最適な養液を与えるようになっています。
これによってむだなく、養液のやりすぎで、根くされすることもなくよい環境で育てられます。


日射計

ハウスの天井部には、日射計が取り付けられ、
毎日の日射量を測定しています。
日差しの強い日や夏の日射時間が
長い日などは、その量に応じて、
制御装置(上の写真の左)に命令を送り
養液がいつもより余分に出されるようになります。




養液を注入する

ベッドさしてある白い棒に細い管がつけられていて、その管から養液が
少しずつ、注入されるしくみになっています。










ロックウールを使った水耕栽培の利点

*病気の発生が少ない。

*収量が土耕より多い。

*連作が可能である。

*肥培管理がしやすい。

*農薬をほとんど使用しなくて良い等のメリットがあり、よりおいしい、安全な野菜を作ることができます。



栽培の実際

高野さんの家ではトマト栽培を年に2回作っています。年2作とは秋作と春作です。
それぞれの時期は下の図のようになります。

秋作春作
種まき6月〜7月11月〜12月
定植8月〜9月1月〜2月
収穫10月〜2月の初め頃まで4月〜7月の初め頃まで

1年のうちで7月の中旬〜下旬にかけてに時期が一番暇になる時期だそうです。

○種まき
高野さんの家では、今年は種まきをせず、すでに苗まで育ったものを購入し、
使っています

○定植
手順1 ベットにおく
ある程度育った苗をヤシ殻のベッドの上に置いていきます。


手順2 ふたをかぶせる
乾燥を防ぐために発砲スチロールのふたをします


手順3 シートをかぶせる
発泡スチロールのふたを2枚かぶせて、最後に黒いビニールシートをかぶせると完了です。
ビニールシートは風でふたがとばされないためにかぶせておきます。


交配(こうはい)させる

交配(こうはい)は土蜂(つちばち)の一種で「マルハナバチ」の手を借りて
交配作業を行っています。
このハチは非常によく働いてくれるハチで、おいしい花粉を集めることにより、
次々に多数の交配ができます。ハチは専門店で買ってきます。
ハチは1年で死にたえ、来年はまた新しいハチを購入します。
やがて結実して、トマトの実ができてきます。


○消毒
害虫にやられないように、定期的に消毒もします。


○収穫


収穫されたトマトは、いろいろなところに出荷され、お店で売られています。 温室栽培のおかげで、冬でもトマトは店頭に並びます。