2026年9月15日カテゴリー:

 令和8年9月10日、講師に宝塚大学看護学部教授の日高庸晴先生をお迎えし、人権教育研修会Ⅱを実施いたしました。

 山梨県教育振興基本計画では、人権教育の推進が重要な施策の一つとして位置付けられています。山梨県総合教育センターでは、その実現に向けて年間2回の人権教育研修会を開催しています。本年度2回目となる本研修会では、LGBTQ+についての理解を深めることを通して、学校における適切な配慮や支援の在り方について学び、教育活動に生かす実践力を養うことを目的としました。

 講演では、「学校で配慮と支援が必要なLGBTQ+の子どもたち」をテーマに、さまざまな調査結果や学校現場の事例を基に、LGBTQ+の子どもたちが学校生活の中でどのような困難や悩みを抱えているのか、また教職員にはどのような理解や対応が求められるのかについてお話しいただきました。担任、養護教諭、管理職など、それぞれの立場から子どもたちを支えるためにできることについて具体的に学ぶ機会となりました。

 講義の中では、LGBTQ+の子どもたちが決して特別な存在ではなく、すべての学校や学級にいる可能性を前提として教育活動を進めることの重要性が示されました。また、教職員の何気ない言葉や態度が子どもたちの安心感や自己肯定感に大きな影響を与えること、日常的な声掛けや環境づくりが子どもたちの心と命を守ることにつながることについて具体的な事例を通して学びました。

 受講者からは、「具体的な事例が多く、自校の児童生徒を思い浮かべながら学ぶことができた」「LGBTQ+の子どもたちへの理解を深めるとともに、日頃の自分の言動を見直すきっかけとなった」「校内で研修内容を共有し、学校全体で共通理解を図りたい」といった感想が多く寄せられました。また、「不規則な発言を許さない学級づくりを進めたい」「誰もが安心して相談できる環境づくりに取り組みたい」など、今後の実践に向けた意欲的な声も聞かれました。

 今回の研修を通して、教職員一人一人が目の前の児童生徒に対してどのような配慮や支援ができるのかを改めて考える機会となりました。今後も、一人一人の違いや多様性を尊重し、すべての子どもたちが安心して学び、自分らしく過ごすことのできる学校づくりを推進していきましょう。