山梨県総合教育センター > センターブログ > 令和7年度 初任者研修会(小中高特養栄) 2025年6月20日カテゴリー: センターブログ 令和7年度 初任者研修会(小中高特養栄) 令和7年6月13日(金)に第4回初任者研修会(小中高特養栄)を行いました。そろそろ疲れも出てくるころですが、朝から爽やかな挨拶をする姿が受付でも見ることができ、運営チームも嬉しく思いました。イントロダクションの問いでは「あなたの教師としての力量はどうやって身に付いてきましたか」という問いに向き合いました。今年度から取り入れた「探究ノート」には、今の自身の考えが綴られていきました。この「綴る」時間も慣れ始めたのか、びっしりと書く初任者もいました。教師としての視野が広がっていることが感じられます。一日のはじめを「問い」から導入していくイントロダクションに初任者の皆さんも少し慣れてきた様子がうかがえました。少しでも、研修への動機付けになればと思い、イントロダクションも毎回工夫しています。アメリカの教育心理学者のジョン・ケラー氏は学ぶ意欲を引き出す要因となる要素をまとめたARCSモデルの中でも「注意:Attention(おもしろそうだ、なにかありそうだ)」や「関連性:Relevance(学ぶ課題は何であるかを知る、学ぶ意義を感じる)」が大事だと提唱しています。午前中の講義は、校種や教科に分かれた部屋で、総勢23名の山梨県教育委員会の指導主事や総合教育センターの指導主事による「教科指導法」「職種に分かれた指導」を行いました。少人数によるきめ細やかな研修となり、教科の目標や教科内容、指導の留意事項、実践例の紹介、悩みの相談なども行われ、とても充実した3時間となりました。教科ごとに集まるのは今回が初めてでしたので、同じ同期の仲間との関係もこれから築いていけたらと思います。午後の最初は80分の「情報交換会」を山梨県総合教育センターの鈴木高徳 指導主事によるファシリテートで行いました。2回目のホームグループでの活動でしたが、まだまだお互いのことを知らない仲です。そこで、インタビュー自己紹介というアイスブレイクを入れながら、楽しくリズムよくお互いのことを知る時間を作りました。手拍子をしたり、ハイタッチしたりする姿が見られ、大研修室が笑顔で包まれました。この情報交換会のねらいとして学習指導要領「特別活動」の目標を引用して、①様々な集団活動に自主的、実践的に取り組んでほしい、②互いのよさや可能性を発揮しながら集団で研修に参加してほしい、③多様な他者と協働する意義を理解してほしい、④課題を見出し解決するために合意形成や意思決定をしてほしい、 という運営チームの4つのねがいが込められています。子供の立場になって集団で活動する場を体験していくことを通して「特別活動」の本質に気付いていってほしいと思っています。自己紹介の後は、ねらいに沿って「副班長決め」「班の名前決め」「班のスローガン決め」など合意形成や意思決定をする場を設けました。中にはなかなか決まらない班もありましたが、大事な時間を過ごしました。情報交換会のメインセッションでは「2か月前に戻れるとしたら、あなたは何をしますか」という問いに対して、リフレクションの技法である「認知の4点セット」を利用して過去の歩みを振り返り、その後は4人組、2人組、8人組とペアや人数を変えてクロス対話を行いました。その際に「深堀りする問いかけ」「揺さぶる問いかけ」を相手に意識的に行うことを対話のルールに定めました。その結果、自分自身や相手のことをより深く知ることができました。特に2人になった時の対話はステージ上から見ていても熱気がすごく伝わってきました。情報交換会の最後に「今、この場に生まれている【学び】【価値】は何ですか」という問いをグループ全員で共有しました。出された意見の中には『準備や見通しが重要。再確認した。人間関係(職場の中で)が大事。みんな忙しい。安心した。自分だけじゃないんだ。』という意見や『対話の中でお互いを知り、安心感も生まれる。職種が違う中で話ができ、お互いに学ぼうとする意思や主体性があった。多面的・多角的な話し合いをすることが出来た』という対話の本質にも気づいている班の意見を見ることができました。そのような活動から、ホームグループでの絆も初任者が少しずつ自ら紡いでいっているように私たち運営チームは感じました。最後の講義は「授業でのICT活用」についてICT教育支援センターの中村智司 センター長が講義しました。「ICT」ってどんなもの?というイメージの共有からはじまり、ICTを使ってどんな授業を作るか考える講義となりました。また、ICT端末を使う側の視点に立った話もありました。リフレションではもう一度「あなたの教師としての力量はどうやって身に付いてきましたか」という問いに向き合いました。1日の研修を通し、教科指導だけでなく様々な他者との関わりの中で自身の力量を高めてきたことをそれぞれ綴っていました。研修のクロージングでは、笑顔で残りの1学期を頑張ることをホームグループで誓い合い、これまでの激動の2か月を称え合い解散しました。初任者が創造的な対話ができるように、「問いかけ方」「場の設定の仕方」「研修全体のストーリー」を練りながら運営してきました。これからも、初任者の「声」を大事にして、その「初任者の声」を「運営のフィードバック」に転化して、初任者の皆さんと共に学び続けられる環境をさらに整えていきます。1学期の残りも共に乗り越えていきましょう。
令和7年6月13日(金)に第4回初任者研修会(小中高特養栄)を行いました。そろそろ疲れも出てくるころですが、朝から爽やかな挨拶をする姿が受付でも見ることができ、運営チームも嬉しく思いました。イントロダクションの問いでは「あなたの教師としての力量はどうやって身に付いてきましたか」という問いに向き合いました。今年度から取り入れた「探究ノート」には、今の自身の考えが綴られていきました。この「綴る」時間も慣れ始めたのか、びっしりと書く初任者もいました。教師としての視野が広がっていることが感じられます。一日のはじめを「問い」から導入していくイントロダクションに初任者の皆さんも少し慣れてきた様子がうかがえました。少しでも、研修への動機付けになればと思い、イントロダクションも毎回工夫しています。アメリカの教育心理学者のジョン・ケラー氏は学ぶ意欲を引き出す要因となる要素をまとめたARCSモデルの中でも「注意:Attention(おもしろそうだ、なにかありそうだ)」や「関連性:Relevance(学ぶ課題は何であるかを知る、学ぶ意義を感じる)」が大事だと提唱しています。午前中の講義は、校種や教科に分かれた部屋で、総勢23名の山梨県教育委員会の指導主事や総合教育センターの指導主事による「教科指導法」「職種に分かれた指導」を行いました。少人数によるきめ細やかな研修となり、教科の目標や教科内容、指導の留意事項、実践例の紹介、悩みの相談なども行われ、とても充実した3時間となりました。教科ごとに集まるのは今回が初めてでしたので、同じ同期の仲間との関係もこれから築いていけたらと思います。午後の最初は80分の「情報交換会」を山梨県総合教育センターの鈴木高徳 指導主事によるファシリテートで行いました。2回目のホームグループでの活動でしたが、まだまだお互いのことを知らない仲です。そこで、インタビュー自己紹介というアイスブレイクを入れながら、楽しくリズムよくお互いのことを知る時間を作りました。手拍子をしたり、ハイタッチしたりする姿が見られ、大研修室が笑顔で包まれました。この情報交換会のねらいとして学習指導要領「特別活動」の目標を引用して、①様々な集団活動に自主的、実践的に取り組んでほしい、②互いのよさや可能性を発揮しながら集団で研修に参加してほしい、③多様な他者と協働する意義を理解してほしい、④課題を見出し解決するために合意形成や意思決定をしてほしい、 という運営チームの4つのねがいが込められています。子供の立場になって集団で活動する場を体験していくことを通して「特別活動」の本質に気付いていってほしいと思っています。自己紹介の後は、ねらいに沿って「副班長決め」「班の名前決め」「班のスローガン決め」など合意形成や意思決定をする場を設けました。中にはなかなか決まらない班もありましたが、大事な時間を過ごしました。情報交換会のメインセッションでは「2か月前に戻れるとしたら、あなたは何をしますか」という問いに対して、リフレクションの技法である「認知の4点セット」を利用して過去の歩みを振り返り、その後は4人組、2人組、8人組とペアや人数を変えてクロス対話を行いました。その際に「深堀りする問いかけ」「揺さぶる問いかけ」を相手に意識的に行うことを対話のルールに定めました。その結果、自分自身や相手のことをより深く知ることができました。特に2人になった時の対話はステージ上から見ていても熱気がすごく伝わってきました。情報交換会の最後に「今、この場に生まれている【学び】【価値】は何ですか」という問いをグループ全員で共有しました。出された意見の中には『準備や見通しが重要。再確認した。人間関係(職場の中で)が大事。みんな忙しい。安心した。自分だけじゃないんだ。』という意見や『対話の中でお互いを知り、安心感も生まれる。職種が違う中で話ができ、お互いに学ぼうとする意思や主体性があった。多面的・多角的な話し合いをすることが出来た』という対話の本質にも気づいている班の意見を見ることができました。そのような活動から、ホームグループでの絆も初任者が少しずつ自ら紡いでいっているように私たち運営チームは感じました。最後の講義は「授業でのICT活用」についてICT教育支援センターの中村智司 センター長が講義しました。「ICT」ってどんなもの?というイメージの共有からはじまり、ICTを使ってどんな授業を作るか考える講義となりました。また、ICT端末を使う側の視点に立った話もありました。リフレションではもう一度「あなたの教師としての力量はどうやって身に付いてきましたか」という問いに向き合いました。1日の研修を通し、教科指導だけでなく様々な他者との関わりの中で自身の力量を高めてきたことをそれぞれ綴っていました。研修のクロージングでは、笑顔で残りの1学期を頑張ることをホームグループで誓い合い、これまでの激動の2か月を称え合い解散しました。初任者が創造的な対話ができるように、「問いかけ方」「場の設定の仕方」「研修全体のストーリー」を練りながら運営してきました。これからも、初任者の「声」を大事にして、その「初任者の声」を「運営のフィードバック」に転化して、初任者の皆さんと共に学び続けられる環境をさらに整えていきます。1学期の残りも共に乗り越えていきましょう。